「大阪桐蔭最強世代」の一角と言われ、2年春から3年夏まで4季連続で甲子園大会出場を果たし、内3度の大阪桐蔭高校の優勝に貢献した根尾昴(ねお あきら)投手。
2018年秋のドラフト会議では4球団が1位指名をする中、交渉権を得た中日に最終的に入団したことが大ニュースになりましたね。
根尾選手は2021年5月上旬に2軍で投手として登板し、5月下旬には1軍の公式試合にも登板しました。野手として根尾選手が活躍出来ない理由、投手として活躍できる可能性を調査しました。
最後までご覧下さい。
野手として活躍出来ない理由
根尾昴さんは巧みなバットコントロールで広角に打ち分ける積極的な打撃と打席での対応力で、高校通算32本塁打を記録し、俊足も持ち合わせ、走攻守揃った逸材として期待され、2018年に中日ドラゴンズに内野手として入団します。
しかしルーキーイヤーの2019年には遊撃手として登録されますが、右腓腹筋の肉離れや試合中の人差し指負傷等、怪我に悩まされ、思うような活躍が出来ませんでした。
翌年2020年は出場機会を増やすため内野手から外野手にコンバートし、「1番・右翼手」としてプロ初の先発出場を果たしますが、プロの洗礼を受け1軍での出場がわずか9試合にとどまりました。
プロ3年目の2021年は外野手登録で開幕を一軍で迎え、開幕戦に「8番・左翼手」として先発出場します。
満塁本塁打を放つなど幸先の良いスタートでしたが、6月は月間打率が1割を切る不振で二軍落ちし、残念ながらその後一軍に上がることはできずにシーズンを終えました。
2022年は開幕から外野手8番として1軍で28試合に出場し、打率.217(83打数18安打)、11打点、1本塁打をマークするも、得点圏打率.208と物足りなさがありました。
プロ4年目根尾昴選手の打撃成績は以下の通りです。
2021年は過去3年の打撃成績より向上し、1軍スタメンとしてギリギリの成績を残していますが、当初の球団首脳の期待通りの活躍ではないとも見受けられます。
この根尾昴選手のプロとしての打撃成績の伸び悩みにより、投手転向論が浮上した一因になり得たのではないかと思われます。
投手として活躍できる可能性
根尾昴選手は大阪桐蔭高時代に2017年、2018年の春のセンバツでは2年連続で胴上げ投手になっているように、投手経験があります。
2022年4月2日の1軍広島戦でベンチ入りした9投手全員が登板した後の延長12回、根尾昴投手がブルペンで投球練習していたのが話題になりました。
同年5月8日に「2番・遊撃」で先発出場していた中、2軍の対阪神戦で6点リードの9回に投手としてマウンドに立ちます。3安打で1点を失うものの最速150km/hをマークし、2奪三振を披露しました。
⚾️ウエスタン・リーグ⚾️
— イレブンスポーツ (@ElevenSportsJP) May 8, 2022
甲子園のマウンドに中日 #根尾昂 選手が上がる🐲✨
初球は148km/h😳‼️
🆚阪神 vs 中日https://t.co/EBoun11TLx#プロ野球 #ファーム #イレブン・中日 pic.twitter.com/yO4dqlZmkJ
この登板後、立浪監督は以下のようなコメントを出しています。
「本人はピッチングすることでリフレッシュになるが、あくまで今は野手としてバッティングをしっかりやってもらえればいいかなと。『二刀流』というのはピッチャーも良くてバッターも良くてですから。中途半端にならないようにやらせていきたい」
中日スポーツ2022年5月引用
2軍の根尾昴外野手の途中投手登板においては、投手転向とまでは行かず、基本が野手として打撃メインで、あわよくば二刀流でというような気持ちが伺えます。
同年5月21日の広島戦では、10-1と9点リードされて迎えた8回裏、6番目の投手として一軍初登板を果たしました。先頭打者にヒットを打たれたものの、球速は150km/h記録しその後は3者凡退で無失点に抑えます。
更に5月29日の対オリックス戦では4人の打者に対し打者1人に中飛を浴びるも、3人を凡打に打ち取り、1軍登板試合で2試合連続無失点に抑えました。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 29, 2022
二刀流 #根尾昂
8回を無失点に抑える👏👏👏
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最速150キロ💨
オリックスの上位打線を抑えた🎉
⚾#プロ野球(2022/5/29)
🆚オリックス×中日
📱Live on #DAZN#dragons #中日ドラゴンズ #NPB pic.twitter.com/CPYnwig49c
この試合で根尾昴外野手を投手として起用後、立浪監督は以下のコメントを残しています。
「次のカードからピッチャー登録にします。投手を主にやります。ベンチには5回くらいまではいるので代打で出ることもあるかもしれないけど、基本は投手としてどんどん使っていく方針です」
Yahooニュース2022年6月より引用
そしてセ・パ交流戦終了後の6月13日、中日の立浪監督との話し合いの結果、2022年は投手と野手の二刀流としてプレーし2023年以降は投手に専念することが決まりました。
立浪監督は根尾昴選手に対し「投手メインで、登板しない日は野手としてベンチ入りもある」と、今季は“二刀流”でいく方針を明確にします。
これに対し根尾昴選手は投手転向において、以下のように述べています。
「新鮮だった。野手から投手になった例はあまりないと聞いているけど、僕は僕。しっかりやれることをやっていきたい」
産経新聞2022年6月17日より引用
入団後守備位置コンバートの事例
プロ野球ではチーム事情、選手の守備力、身体能力などを理由に、ポジションがコンバートされることがあります。
野手内でのコンバートは数多くの事例がありますが、投手から野手は少なく、その逆の野手から投手へのコンバートは更に少なくなります。
<投手として入団し野手に転向した過去の選手>(敬称略、⑤、⑥は現役)
①石井琢朗(大洋・横浜→広島、投手→三塁手→遊撃手)
②福浦和也(ロッテ、投手→一塁手)
③嶋重宣(広島→西武、投手→一塁手→外野手)
④雄平(ヤクルト、投手→外野手)
⑤阪神の糸井嘉男(投手→外野手)
⑥日本ハムの木村文紀(投手→外野手)
⑦オリックスの佐野皓大(投手→外野手)
<野手として入団し投手に転向した過去の選手>(敬称略)
上記の元阪神の遠山投手は入団自体は投手であるため除外しますと、実質野手入団後に投手に転向した選手は1991年以降のプロ野球史上で、わずか5人に過ぎません。
しかも通算成績として勝ち越している投手は1選手もいない事から、野手から投手へのポジションコンバートによる成功がいかに厳しい状況であるかが伺えます。
根尾昴の投手起用について野球解説者からの声
それでは根尾野手の投手起用について、プロ野球の専門家からはどのような声が出ているかを見て行きます。
<ロッテOB 黒崎智也氏>
「野手で大成するのが一番良いですが、そこがもし上手く回らなかったり、ドラゴンズ内の他選手で補えてしまうから中々ポジションがないのであれば、思い切って二刀流でいくのも面白いですよね」
「ただでさえ先発含めてドラゴンズは投手陣の層が厚いので、ただ良いだけではそもそも試合に出られません」
Yahooニュース5月24日より引用
<元巨人元大リーガー 上原浩治氏>
「ピッチャーとしての根尾君というよりも、野手の中での根尾選手。他の投手陣を休ませるためにというところ」
Yahoo News 6月3日より引用
<中日OB 山本昌氏>
「(2軍戦含め)3試合見た中では、僕は一貫して、今はピッチャーのボールじゃないという話はしてきました。今すぐ投手として戦力として数えるのはちょっと難しい。例えば真っすぐで空振りが取れる、空振りを取れる変化球もないんですよね。」
News One 2022年6月14日より引用
<スポニチ評論家 牛島和彦氏>
「投手として専門的にやって、技術をもっと磨いていくと投手としても楽しみな選手ではあります」
「ただどっち付かずになって欲しくない。期待されてどっちもできる選手ではありますけど、打者として結果を残すのか、投手として残すのか。今の流れでいくと打者ですよね」
スポニチANEEX2022年5月21日より引用
<元中日監督 落合博満 氏>
「どっちつかずになっちゃうんじゃないですかね、やるんであれば原則パ・リーグですよ、DHがあるから」
中日スポーツ2022年5月29日より引用
<元ソフトバンクエース投手 斎藤和己氏>
「オーソドックスな投球フォームで、バッターからすると正直そんなに怖さはないと思うんですよね」「そんなに甘い世界ではない」
J Cast News 6月17日より引用
根尾昴選手を投手として起用することについて、プロ野球OBの解説者からは行くのは厳しい意見が多いようです。
但し打者として実績を積んでからの投手との二刀流、専任投手として行くのであれば2~3年の修業が必要になると言った感じでしょうか。
大リーガーの大谷翔平選手が二刀流を宣言した際も、多くの解説者や野球OBからの反対意見が出たものですが、二刀流は現在も健在です。
ファンとしては仮に先発投手が難しければ、野手をしながら中継ぎや抑え投手として、スポット起用から徐々に始めることで、二刀流でできるのではないかとの期待が持てますね。
セリーグは中々難しいかも知れませんが、未だ誰もなり得ていない二刀流を、根尾昴選手には是非セリーグで成し遂げて欲しいものです。
まとめ
「ドラゴンズ根尾昴選手は終わった?野手として活躍できない理由は〇〇だった」は如何でしたか。
野手の根尾昴選手が二刀流に進んだ経緯、中日球団首脳陣が投手起用したお分かり頂けたと思います。
世間では大学4年の年齢で若さと身体能力の高い根尾昴選手には、まずは打者、野手としての成功を治め、マウンドで打者を抑える投手としての活躍を期待したいですね!
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