キャッシュレスで納税を行う

 年度初めには、自宅を保有していると固定資産・都市計画税、車を保有していると自動車税、自営業者には住民税の支払い納付書が届きます。

 従来は現金を用意して銀行やコンビニに赴いて支払いますが、最近はキャッシュレスでの支払いが出来る自治体が増えています。

 このキャッシュレス納税について、現状と経験談を述べたいと思います。

目次

  1. キャッシュレス納税のメリット
  2. クレジットカードによる納税
  3. 電子マネーによる納税
  4. QRコードによる納税
  5. まとめ

1.キャッシュレス納税のメリット

 キャッシュレス納税のメリットは、下記の3点にあります。

  • 納税用に現金を引き出す必要がなくなる。
  • クレジットカード(クレカ)や紐付けクレカによる支払いで、実質的に約1ヵ月支払いを遅らせることが出来る。
  • キャッシュレスの種類によっては、自宅で納税出来る。
  • 紐付けするクレカによっては、ポイントが付与される。

2.クレジットカードによる納税

 自治体によっては、Web上でクレカ決済による納税が可能ですが、下記のように手数料が掛かります。

納付税額決済手数料(税込)
1円~10,000円83円
10,001円~20,000円167円
20,001円~30,000円250円
30,001円~40,000円334円
40,001円~50,000円418円
以降も同様に10,000円を超えるごとに決済手数料が加算されます。
国税庁ホームページから引用

キャッシュレスではありますが、約0.8%もの手数料を要するのは痛い所です。

実際は大半のクレカで0.5%のポイントが付与される場合が多いので、実質的な手数料は0.3%ほどに下がります。

3.電子マネーによる納税

 Quiqu Pay、ID等のPost Pay型、チャージ型の楽天Edyや交通系電子マネー(SuicaやICOOCA)による納税は難しそうですが、下記のチャージ型の電子マネー2点は少なくとも納税が可能です。

<nanaco>

 現段階では、現金又はセブンクレカのみチャージが可能で、チャージにより0.5%のポイントが付与されます。しかしnanaco利用によるポイントは付与されません。

<Waon>

 現金又はイオンカードのみチャージは可能で、やはりチャージにより0.5%のポイントが付与されますが、Waon利用によるポイントは付与されません。

4.QRコードによる納税

  楽天Pay以外の多くのQRコードにより、納税が可能です。

d払いでも納税は可能ですが、納税は現金チャージのみのため、今回は割愛致します。

<LINE Pay>

 専用の三井住友VISAカード紐付けによる同時利用チャージにより、支払いが可能でした。

 しかし2022年4月のPayPayとの統合により何らかの調整中なのか、2021年1月より納税出来ない自治体が増えてきました。

 統合目前の現段階で、専用紐付け用のVISAカードを申し込んでまでLINE Payで支払いを行うのはあまりお勧め出来ません。

<PayPay>

 日額上限2万円、月額利用額5万円を上限に、現金又はPayPayクレカ(旧ヤフーTカードも可)によるチャージで、請求書のバーコードを取り込むことで、自宅で納税が可能です。

 上記専用クレカによるチャージで0.5%のポイントが付与されますが、請求書払いで更に0.5%のポイントが付与されます。

<ファミペイ>

 ファミペイでは、ファミマTカードによるチャージが可能で日額上限10万円、月額100万円の支払いが行えます。

 固定資産・都市計画税を4期に分けずに一括に支払う場合でも対応出来そうですね。

 請求書払いが可能な自治体が少ない反面、ファミマ店頭でファミペイによる支払いに対応している場合が多いです。

 チャージで0.5%のファミペイボーナスが付与されますが、利用自体でのポイント付与はありません。

 毎月10日と25日のファミペイチャージの日にチャージすると、ホットコーヒーやスイーツ、袋菓子等の無料券がもらえるのが嬉しいですね。

<au Pay>

 日額50万円、月額100万円を上限に現金や大部分のクレカでチャージ出来るのが有難いです。

 チャージによるポイント付与は無いものが大半ですが、概ねのマスターカード、一部のVISAやJCBでもチャージが可能なのが特徴です。

 au Payクレカ以外にも楽天カードであれば、マスター、VISA、JCBのいずれのチャージでも約1%の、利用時0.5%のポイントが付与される2重取りが出来てお得です。

まとめ

 かつて納税と言えば、銀行で現金を引き出し15時までに銀行窓口で支払うのが主流でした。

 自治体がクレカによる納税の取り扱いを可能としましたが、手数料と言う敷居がありました。

 その敷居を下げたのが電子マネーとQRコード決済です。通常納税の支払い遅延は延滞税が掛かるものですが、1ヵ月遅らせられる上に、ポイントまで付与されるとは有難いシステムですね。

 しかも銀行やコンビニに行かなくても自宅で納税出来るのも、素晴らしいと思います。

 私はau Payをメインに、PayPayやファミペイを織り交ぜて納税しています。少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 

 

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