巨人と大リーグで活躍した野球解説者の上原浩治氏が23日(日)、新御意見番を務めるTBS「サンデーモーニング(サンモニ)」に出演し、司会の関口宏に「喝」を入れました。
MCの関口氏は上原氏にコメントを求める際に「よくあんなことするね、上野さん」との名字を間違えての問いかけに対し、「喝」を入れた形になります。
関口氏は照れ笑いしながら「バレました?」と言い、上原氏は「ちゃんと聞いてましたよ!」と返答しました。
目次
- サンモニ「週刊ご意見番」誕生の経緯
- 初代ご意見番の降板と2代目ご意見番の登場
- ご意見番上原氏の考察
- まとめ
1.サンモニ「週刊ご意見番」誕生の経緯
サンモニ(毎週日曜前8:00)が、1987年10月に「関口宏のサンデーモーニング」としてスタートし、30周年の長寿報道番組となっています。
「喝」と「天晴(アッパレ)」でお馴染みの「週刊御意見番」は、故大沢啓二氏と張本勲氏のコンビによってその週のスポーツ全般を振り返り、評論するコーナーでした。
2. 初代ご意見番の降板と2代目ご意見番の登場
2021年12月まではレギュラーの張本氏とゲストコメンテーターと共に、ご意見番コーナーが行われていましたが、この年で張本氏が降板しました。
そこで2022年1月より、巨人やレッドソックスで投手として活躍したの上原浩治氏が2代目としてご意見番で「喝」と「天晴」を交えて評論しています。
上原氏は98年、ドラフト1位で巨人入団し、大リーグのオリオールズ、レッドソックスでも活躍し、日本復帰後の2019年に引退されています。
張本氏の広く深いスポーツ全般への知識とコメントには、まだまだ及ばない感が歪めません。
しかし徐々にパワーアップし、忖度せずに大阪弁でズバリ「喝」と「天晴」を発してコメントする姿を目の当たりにし、頼もしく感じるようになりました。
3.ご意見番上原氏の考察
16日放送本番組内で、テニス世界王者のジョコビッチ(セルビア)が2度もオーストラリア査証(ビザ)が取り消しになった問題では、上原氏が「喝!」を出しました。
本件において私はジェコビッチ選手の対応に非常に疑問を感じていたため、上原氏のこの喝は正に「天晴」でした。
世界ランキング首位のテニス選手が、PCR検査で陽性反応を受けながら、世界大会に強引に出場しようとする行為を、豪州政府が許可しないのはごく常識的な判断ではないかと思います。
実は過去に放送された、ご意見番のゲストで出演した際も、
「…そういう報道をしているメディアに喝です。『サンモニ』に喝です。もうちょっと澤村選手、菊池選手、前田選手も取り上げて欲しいなと思います」
と苦言を呈した事もありました。
また冒頭でのべている23日放送では、MC関口氏の上原氏を上野氏と名字を間違えた点も決して聞き流さず、「喝」を入れる所も非常に心地良かったですね。
4. まとめ
高齢化が顕著な30年の長寿報道番組のサンモニにおいて、ご意見番の上原氏の投入は中々良いキャスティングではないでしょうか。
30年も放送していると、番組スタッフやMCが番組の主導権を握るようになり、どうしてもマンネリ化、忖度するコメントになってしまい、激論を交わすことが出来ません。
ましてや30年超えのこの番組の視聴者も高齢化し、固定観念が強まり、番組内容に偏見や過剰報道、誘導報道があっても、疑問を持たなくなる危険性があります。
私自身はこの老獪番組を視聴するのは、そのような番組内のコメントや賛成一辺倒の議論に対し、世間一般論と乖離が無いかをチェックするためです。
そのような中でご意見番コーナーの張本氏から上原氏への世代交代は、マンネリ化しつつある番組内容に新たな風穴を開けるのではと期待しています。
MCの関口氏の降板は難しいと思われますが、その他固定のコメンテーターや評論家も若手に順次交代させ、新たなメンバーで忖度せずに議論する番組内容にして欲しいものです。
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